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宇都宮ヒカリ座 上映日程・舞台挨拶決定!
●8月30日(金)〜9月5日(木)連日12時〜
■8月31日(土)上映後舞台挨拶
登壇:ミネオショウさん(主演)、小沢まゆさん(プロデューサー・ヒロイン役)、髙橋栄一監督
■9月1日(日)上映後舞台挨拶
登壇:小沢まゆさん、髙橋栄一監督
宇都宮ヒカリ座 上映決定!
●8月30日(金)〜9月5日(木)
※舞台挨拶を予定しております
※上映時間等の詳細は決まり次第お伝えいたします
オランダ「カメラジャパン・フェスティバル2023」にてワールドプレミア上映
STORY
「妻への疑念から、隠しカメラを設置し…」
不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。
ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。
帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。
ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。
自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、
周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。
ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。
そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは…。
INTRODUCTION
国内映画祭で多数入選・受賞している新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督と、
『劇場版 アンダードッグ』(20)で第75回毎日映画コンクール撮影賞を受賞した西村博光の業界注目のコラボレーションが実現!
モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、
独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した。
主人公・茂木ハジメを演じるのは、
コメディからシリアスまで幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ。
国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞の経歴を持つ俳優・小沢まゆが
プロデューサーとヒロイン役を務め、木村知貴、河屋秀俊ら実力派の面々が脇を固めている。
CAST
茂木 ハジメ 役
ミネオ ショウSyo Mineo
東京都出身。美容師から俳優に転身し、映画、ドラマ、CM、MV等数々の映像作品に出演。
近年の主な出演映画に『MAD CATS』(22/津野励木監督/主演)、『クレマチスの窓辺』(22/永岡俊幸監督)、『とおいらいめい』(22/大橋隆行監督)、『ラーゲリより愛を込めて』(22/瀬々敬久監督)などがある。
茂木 ミツ 役 兼 本作プロデューサー
小沢 まゆMayu Ozawa
映画『少女〜an adolescent』(01/奥田瑛二監督)に主演し俳優デビュー。
同作で第42回テサロニキ国際映画祭、第17回 パリ映画祭、第7回モスクワ国際映画祭Faces of Loveにて最優秀主演女優賞を受賞。
近年の主な出演映画に『DEATH DAYS』(22/長久允監督)、『こいびとのみつけかた』(23/前田弘二監督)などがある。
22年に初プロデュース映画『夜のスカート』(小谷忠典監督)を発表。
出身地熊本県の震災復興支援にも力を入れている。
月見里 海 役
木村 知貴Tomoki Kimura
映画『はこぶね』(22/大西諒監督)で第23回TAMA NEW WAVEベスト男優賞他受賞。
近年の主な出演映画に『マニアック・ドライバー』(21/光武蔵人監督/主演)
『グッドバイ、バッドマガジンズ』 (22/横山翔一 監督)
『夜のスカート』(22/小谷忠典監督)
『ケイコ 目を澄ませて』(22/三宅唱監督)
『ラーゲリより愛を込めて』(22/瀬々敬久監督)
『ちひろさん』(23/今泉力哉監督)などがある。
野老 武光 役
河屋 秀俊Hidetoshi Kawaya
京都府出身。劇団「人間のプール」で俳優活動をスタート。
映画『きけ、わだつみの声 Last Friends』(95/出目昌伸監督)でスクリーンデビュー。
近年の主な出演作映画に『ヒミズ』 (12/園子温監督)、『蚤とり侍』(18/鶴橋康夫監督)、『ロマンスドー ル』(20/タナダユキ監督)、『れいこいるか』(20/いまおかしんじ監督)、『天国か、ここ?』(23/いまおかしんじ監督)などがある。
コゾウ役
福永 煌Akira Fukunaga
ダンスと工作が特技。
主な出演映画に『サンタク ロースをいつまで信じてた?』(21/大橋孝史監督)
『超能力がほしい』(22/菱沼康介監督)
『時つ風を待つ』(22/矢光景巌監督)
映画『モンブラン』(23/北畑龍一監督)などがある。
STAFF
脚本・監督・編集
髙橋 栄一Eiichi Takahashi
岐阜県出身。建築・ファッションを学んだ後に塚本晋也監督作品『葉桜と魔笛』(10)、『KOTOKO』(11)に助監督として参加。
以後ショートフィルムやMV、広告、イベント撮影、テレビ番組などの制作を手掛ける。
監督作品に『華やぎの時間』(16)
京都国際映画祭2016 C・F部門入選、SSFF & ASIA2017 ジャパン部門入選 /ベストアクトレス賞受賞、『眼鏡と空き巣』(19)
SeishoCinemaFes 入選、『MARIANDHI』(20)
うえだ城下町映画祭 第18回自主制作映画コンテスト入選、『さらりどろり』(20)
SSFF & ASIA 2021 ネオ・ジャパン部門入選、『鋭いプロポーズ』 (21)
福井駅前短編映画祭2021優秀賞受賞、『サッドカラー』 (22)
PFFアワード2023入選、『言ってくれよ』 (22)
つんく♂総監修 中2映画プロジェクト等がある。
撮影監督
西村 博光Hiromitsu Nishimura
日本映画学校卒業。『おっぱいバレー』(09/羽住英一郎監督)で映画カメラマンとして本格デビュー。
その後『闇金ウシジマくんシリーズ(1〜3、ファイナル)』(14~16/山口雅俊監督)や、『百円の恋』(14)、『嘘八百』(18)、『銃』(18)、『きば いやんせ!私』(19)、『嘘八百 京町ロワイヤル』(20)、『銃 2020』(20)、『ホ テルローヤル』(20)、『嘘八百 なにわ夢の陣』(23)など
武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版 アンダードッグ(前後編)』(20)で第75回毎日映画コンクール撮影 賞を受賞。
整音・音響効果
小川 武Takeshi Ogawa
横浜放送映画専門学校(現・日本映画大学)卒業。
『ぐるりのこと』(08/橋口亮輔監督)、『武曲 MUKOKU』(17/熊切和嘉監督)、『マイ・ブロークン・マリコ』(22/タナダユキ監督)、『夜のスカート』(22/小谷忠典監督)など数多くの映画の録音技師を担当。
『恋人たち』(15/橋口亮輔監督)で第70回毎日映画コンクール・最優秀録音賞受賞、『ある男』(22/石川慶監督)で第46回日本アカデミー賞・最優秀録音賞受賞。
COMMENTS
川瀬陽太(俳優)
小さな疑念から主体を失って、まるで落語の頭山の様に、
見ているのか見られているかすら分からなくなった男が肉体を取り戻すまで。
世界全体は手に入らないが、自分の得た「ひとつ」だけは誰にも奪えない。
佐伯日菜子(俳優)
不穏な始まり方と登場人物たち。
みんなどこか変だ。どこか変なんだけど気になってしょうがない。
不思議な音の使い方と不思議と雄弁なモノクロの画像。
ミネオショウ氏の存在感が風に揺れる柳のようにしなやかに時に強くこの作品の中で生きている。
永野(お笑い芸人)
歳を取れば取るほどに頭が混乱して、そのカオスに最初は自惚れていて、いよいよ余裕がなくなって逃げ出したくなり、
そんな中で観たこの奇妙かつ落ち着いた世界はもしかしたら全て主人公の妄想のようでもあり、鑑賞後に不思議と気持ちが軽くなった自分がいました!
誰も特別じゃない。
瀬々敬久(映画監督)
金魚鉢を頭から被ったような圧迫感。
コロナ以降の日々を生きる感触が、少しずれた現実感の中で描かれていて魅力的だ。
夫婦の行き違いというモチーフからか、デビッド・リンチの『ロスト・ハイウェイ』を思い出した。
今、私たちは何をロストしているのだろう。
果たして、それは今なのか、ずっと以前から失くしていたのか。
それを見つけようとする男女の物語。
見終わった後の果てしない感触が今も心に残っている。
佐藤佐吉(映画監督・脚本家・俳優)
果たして『世の中』とは『常識』とは何か。
得体の知れないそれらのものが時として我々を追いつめ愚行に走らせる。
既成の価値観に囚われずとも人はあるがままで肯定され得る存在なのだ。
そう思わせてくれる映画でした。
いまおかしんじ(映画監督)
会社に行って仕事して家に帰ってくる毎日。妻や同僚との噛み合わない会話。
自分のいない間に妻は何をしているのか。妄想がふくらむ。不安でいても立ってもいられなくなる。
ジリジリと追い詰められていく男。
不思議な余韻がいつまでも残る。
足立紳(脚本家・映画監督)
とても面白かった。ミネオショウさんと小沢まゆさん演じる夫婦が最高だ。
妻のキャラクターが妙に魅力的で、あんなふうに監視したくなるのがすごくよく分かるし、ドキドキワクワクした。
ラストの夫婦のとある姿は名場面だと思った。特に夫の姿。
あんな状況で、あんなふうになってみたいと思った。
芦澤明子(撮影)
スクエアな画角にモノクロ、堅苦しい映画かと思ったら、しなやかで、画面に溢れる色気のようなもの、とても楽しく見れました。穏やかな気持ちになりました。
本を読み終えて、また最初から読みたくなる、そんな作品でした。
次回作も楽しみです。
古澤健(映画監督)
何かが起きる予感に満ちた不穏な持続は、視線にある一点を発見させ、
不意打ちのアクションとしてカットがかわった瞬間、出口かと思ったその一点は消失してしまう。
主人公と観客は飛翔へと導かれるために映画の迷宮に落下させられたのではないか。
確かに私は悔みようもなく、ただ『ホゾを咬む』を巡らされてしまった。
伊藤さとり(映画パーソナリティ)
モノクロの世界で浮き上がる普段は気付きにくい表情の動き。
そこから私たち観客も、登場人物の本心を読み取ろうとする。
他者の気持ちをどこまで知れば、友好関係は築けるのだろうか。
こんな面白い角度からそれについて探求するとは、つくづく恐れ入った。
児玉美月(映画文筆家)
どこか不穏なモノクロームの世界のなか、会話や仕種といったディテールが緻密に設計されている。
誰しも秘められた部分があると頭ではわかっていながらも、そのすべてにどうしても手を伸ばさずにはいられない。
窓際にぶら下げられた鳴らない風鈴のように、謎を謎のまま宙吊りにしながら、わたしたちはぎこちなく人間関係の有り様を模索してゆくしかないのに。
THEATER
出演:ミネオショウ
小沢まゆ
木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや 森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲
脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:西村博光(JSC)
録音:寒川聖美
美術:中込初音
スタイリスト:タカハシハルカ
ヘアメイク:草替哉夢
助監督・制作:望月亮佑
撮影照明助手:三塚俊輔
美術助手:塚本侑紀 菅井洋佑
制作助手:鈴木拳斗
撮影応援:岡上亮輔 濵田耕司 小野寺ひかり 長島貫太 秋田三美 小沼美月
音楽:I.P.U
エンディング曲:James Bernard – Growth (I.P.U Recycle)
整音・音響効果:小川武
楽曲提供:小川洋
劇中絵画:「生えている」HASE.
宣伝デザイン:菊池仁 田中雅枝
本編タイトルデザイン:山森亜沙美
宣伝写真:moco
DCP マスタリング:曽根真弘
協賛:株式会社サハラ・インターナショナルグループ 合同会社ogunist KALCANO
製作・配給:second cocoon
配給協力:Cinemago
海外セールス:Third Window Films
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023 年/日本/4:3/モノクロ/108 分/DCP/5.1ch
「ホゾを咬む」X
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