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名古屋 シアターカフェ 上映日程・舞台挨拶決定!
●7月20日(土)〜7月26日(金) 連日13時〜 ※火水定休
※20(土)21(日)、上映後舞台挨拶に小沢まゆさんと髙橋栄一監督(『サッドカラー』監督)が登壇します
『RIVER』(ギネス・ライダー監督)、『サッドカラー』(髙橋栄一監督)併映
パンフレット販売決定!
『夜のスカート』パンフレット
横浜シネマ・ジャック&ベティ 劇場窓口・HPオンラインショップにて販売中!
※数量限定のため無くなり次第終了
STORY
「ほんと、何やってたんだろう・・・・・・」
東京の片隅。独身アラフォーの実佳(小沢まゆ)は、母を癌で亡くして間もない。
実佳が遺品整理をしていると、幼い頃の実佳が好きだった母のスカートが見つかる。
ある日、実佳の勤め先の美容院にバツイチ子連れの秋生(木村知貴)がやって来る。二人は小学校の同級生だった。
30年ぶりの再会に連絡先を交換する。
その夜、帰宅途中の実佳がアクシデントに見舞われる。駆けつけて来た秋生は、なぜかスカート姿だった・・・・・・。
INTRODUCTION
「夜」から始まり「スカート」に終わる 愛と解放の物語
ユーモアとシリアスを織り交ぜた「夜」からはじまる「スカート」にまつわるヒューマンドラマ。
『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』『フリーダ・カ―ロの遺品 石内都、織るように』『たまらん坂』など
意欲作を生み出してきた小谷忠典監督最新作。
奥田瑛二監督『少女~an adolescent』で鮮烈にデビューを飾り、映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍する
俳優・小沢まゆが主演兼初プロデュース。木村知貴の快演、子役・新井葵来の初々しさにも注目。
CAST
菊池 実佳 役
小沢 まゆMayu Ozawa
映画『少女~an adolescent』(奥田瑛二監督/01)に主演し俳優デビュー。同作で第42回テッサロニキ国際映画祭、第17回パリ映画祭、第7回モスクワ国際映画祭Faces of Loveにて最優秀主演女優賞を受賞。
主な出演映画に『古奈子は男選びが悪い』(前田弘二監督/06/主演)、『たまらん坂』(小谷忠典監督/19)、『DEATH DAYS』(長久允監督/22)などがある。
出身地熊本県の震災復興を支援するチャリティー映画イベント「熊本に虹を架ける映画館」主催するなど多方面で活動している。
【コメント】
俳優は”待つ仕事”とよく言われます。魅力的な作品や役が巡ってくるのを待ちながら、その間学び、鍛え、自身を磨いています。ですが、沢山の俳優がいる中でそのようなチャンスが巡ってくることはそうそうありません。
ならば、演じたい役や作品を自ら動いて作ろう、出演者としてだけではなく最初から最後まで作品に関わりたい、それが映画をプロデュースしようと思った動機です。
『夜のスカート』は、ある心残りを抱えた女性の物語です。人には大なり小なり後悔や喪失、行き場のない想いがあると思います。誰かの心にそっと寄り添い、抱きしめてあげられるような映画にしたいと思って作りました。一人でも多くの方に届くことを願っています。
芹沢 秋生 役
木村 知貴Tomoki Kimura
秋田県出身。自主・商業の枠に捉われず、映画を中心に活動。
映画『はこぶね』(22/大西諒監督)で第23回TAMA NEW WAVEベスト男優賞他受賞。
近年の主な出演作品に、主演映画『マニアック・ドライバー』(21/光武蔵人監督)、『裸足で鳴らしてみせろ』(21/工藤梨穂監督)、『激怒』(22/高橋ヨシキ監督)、『グッドバイ、バッドマガジンズ』 (22/横山翔一 監督)、『夜のスカート』(22/小谷忠典監督)、『餓鬼が笑う』(22/平波亘監督)、『窓辺にて』(22/今泉力哉監督)、『ケイコ 目を澄ませて』(22/三宅唱監督)、『ラーゲリより愛を込めて』(22/瀬々敬久監督)、『ちひろさん』(23/今泉力哉監督)などがある。
【コメント】
これ見るとなんかあの人を思い出しちゃうんだよなぁって物がある。それをきっかけにその人の事を想う時、その場にその人は居なくても確かにその人を近くに感じる。観終わって、誰かを感じて貰えると幸いです。
芹沢 文奈 役
新井 葵来Aira Arai
2011年生まれ。神奈川県出身。趣味は折り紙、バスケットボール、特技は新体操。
小学4年生の時にオーディションを経て初めての映像作品となる本作への出演を果たした。小学5年生より新潮社「ニコ☆プチ」で専属モデルを務めている。
STAFF
脚本・監督・編集
小谷 忠典Tadasuke Kotani
1977年生まれ。大阪府出身。ビジュアルアーツ専門学校・大阪で映画製作を学ぶ。
これまで30カ国以上の国際映画祭に作品が選出されており、フィクションやドキュメンタリーの境界にとらわれない意欲的な作品を製作している。
代表作に『ドキュメンタリー映画100万回生きたねこ』(12)、『フリーダ・カーロの遺品-石内都、織るように』(15)、『たまらん坂』(19)などがある。
『ドキュメンタリー映画100万回生きたねこ』で第16回釜山国際映画祭AND賞を、『たまらん坂』でセント・アンドルーズ映画祭2021最優秀撮影賞を受賞。武蔵野大学客員教授として後進の育成に努めている。
撮影・照明
倉本 光佑Kohsuke Kuramoto
1986年生まれ。2007年ビジュアルアーツ専門学校・大阪卒業。
映画、CM、PV、舞台などジャンルを問わず様々な映像作品の撮影技師として活動。
近年の主な撮影作品として、映画『たまらん坂』(小谷忠典監督/19)、映画『の方へ、流れる』(竹馬靖具監督/22)など。
『たまらん坂』でセント・アンドルーズ映画祭2021最優秀撮影賞を受賞している。
整音・音響効果
小川 武Takeshi Ogawa
横浜放送映画専門学校(現・日本映画大学)卒業。
『ぐるりのこと』(橋口亮輔監督/08)、『武曲 MUKOKU』(熊切和嘉監督/17)、『マイ・ブロークン・マリコ』(タナダユキ監督/22)など数多くの映画で録音や整音を担当。
『恋人たち』(橋口亮輔監督/15)で第70回毎日映画コンクール最優秀録音賞を、『ある男』(石川慶監督/22)で第46回日本アカデミー賞最優秀録音賞を受賞している。
音楽
磯端 伸一Shinichi Isohata
1982年~85年までティム・ドナヒューにフレットレス・ギターとジャズ理論を学び、1985年~91年まで高柳昌行に師事。感覚イメージによる独自の音楽に勤しむ。共演者と他分野のアーティストとのコラボレーションは国内外に多数。
『フリーダ・カーロの遺品 – 石内都、織るように』(15)、『たまらん坂』(19)、『びびのゆくえ』(20)、『ORIGAMI』(22)における小谷忠典監督の映画作品への作曲および楽曲提供。また、演劇『パンの耳』(小谷忠典演出/22) に音楽と演奏で参加している。
企画・プロデュース
小沢 まゆMayu Ozawa
2001年俳優デビュー。映画、ドラマ、CM、ラジオパーソナリティ、MC、イベント主催等幅広く活動。2022年映画製作プロダクション「second cocoon」を設立し、初めてプロデューサーを務めた本作が2022年12月に劇場公開を果たす。
THEATER
都道府県 | 劇場名 | 公開日 | 備考 |
---|---|---|---|
愛知県 | シネマカフェ | 7/20〜7/26 | |
東京都 | シモキタ-エキマエ-シネマK2 | 上映終了 | |
神奈川県 | シネマ・ジャック&ベティ | 上映終了 | |
大阪府 | シネ・ヌーヴォ | 上映終了 | |
東京都 | 池袋HUMAXシネマズ | 上映終了 | |
群馬県 | シネマテークたかさき | 上映終了 | |
愛知県 | シネマスコーレ | 上映終了 | |
兵庫県 | 元町映画館 | 上映終了 |
企画・プロデュース:小沢まゆ
監督・脚本・編集:小谷忠典
出演:小沢まゆ 木村知貴 新井葵来 南久松真奈 岩原柊 新井麻木
撮影・照明:倉本光佑
録音:高橋楠央/鈴木拳斗 整音:小川武
撮影助手:福島光騎 助監督:小林圭一郎
制作:萩原大輝/三井悠輔
技術指導:藪本千絵
脚本:堤健介 脚本協力:中川実佳/仲町麗子
音楽:磯端伸一
タイトルデザイン:hase
宣伝デザイン:山森亜沙美 宣伝写真:moco
英語字幕:ドン・ブラウン/櫻井智子
DCP制作:清原真治
助成:AFF
制作・配給:second cocoon
2022年/日本/16:9/カラー/37分/DCP/5.1ch
(c) 夜のスカート
COMMENTS
奥田 瑛二(俳優/映画監督)
理由はさまざまであれ、かけがえのない人が去っていった。
心の中に残されたものを優しくしまいこみ過ごすのか・・・
それとも・・・
そんなことばかり考えてしまう。
明日からの過ごし方が楽しくなりそうです。
「夜のスカート」題名の凄さに負けてない映画でした。
片岡 礼子(俳優)
絶叫して暴れて破壊して。
それでも戻りたいころには戻れない、
失った人も帰ってはこない。
だから懸命に平常を日々装う。
このスカートは闇夜が街を覆うように人を優しく包む。
痛かった傷に沁みる物語。
前田 弘二(映画監督)
夜風に舞うスカート、安らぎは突然やってくる。
ふっと心が軽くなる。
心残りは温かさなんだ。
芋生 悠(俳優)
残された人達のお話。
大人になると誰かを必要とすることに憶病になるけど、そんな人にこそ大丈夫だよと抱き締めて温めてくれるような映画。
愛おしかった。
野本 梢(映画監督)
あの人のスカート、髪の毛、触れることを恐れない映画は、私の方へも手を伸ばしてきて、守られて生きていたあの頃を思い出させた。 次第に会えなくなって今よぎる後悔を、ふわりと包み込む、図々しくて優しい映画だった。
伊藤 さとり(映画パーソナリティ)
台詞がないシーンでグイッと物語に引きずり込まれる。
小沢まゆにしか演じられないトーンで、
憂いと再生の狭間に私たちを立ち戻らせる。
これは、誰もが持っている小さな後悔を突いて開放してくれる映画。
じんわり笑えて胸がいっぱいになって、そしてパーンと弾けた。
七咲 友梨(写真家)
ピーンと張った糸を弾いたり、指でなぞったりして、その音に耳を傾けるような映画。
これは、緩んでいては出せない音。
40分弱と短い作品だけれど、登場人物それぞれの人生が、映画を見終わった今もずっと続いていると感じるほど、体験的には長い時間を共にすることになる。今もすぐそこの路地を歩いているかのように。
彼らも、その隣を歩く人もみんな、しあわせでありますように。
佐々木 誠(映像ディレクター/映画監督)
愛する者を失ったあと静かに襲いかかってくる絶望、どうしようもない後悔。
誰もが経験するその日常の断片を、小谷監督らしい肌感覚を伴った視点で切り取っている。
短く、凝縮された作品というのもあり全編にわたってより俳優の存在を意識し、堪能した。
小沢まゆ、木村知貴、二人の演者は作品を誠実に背負い、愛ゆえに人は生き、その喪失をもって愛を知る、ということを見事に体現している。
松林 うらら(俳優/映画プロデューサー)
母が自分を置いて何処かへ行ってしまうと猛烈な不安で泣きじゃくり、自分のもとに帰ってきた時の途方もない安心感と喜びは、誰もが赤ん坊の頃に一度は経験があるだろう。
「母が消える」この不安感と共に、我々は生きているのだと思う。
ずっと側にいてくれるという安心や安全は、成長の過程で気まぐれに母から切り離されてゆく。
喪失と、欠如の穴を埋めようと生きる少女と、主人公との偶然の境遇が、面白い。
中嶋 涼子(車椅子インフルエンサー)
人は皆、愛するものを失った時、乗り越えられない壁や、後悔や喪失感など、いろいろな想いを胸に抱えながら、その人を思い出す”何か”にすがって生きているのだと思う。
ずっと抱えている喪失感や後悔って、もしかしたらちょっとしたことで乗り越えられたり、くだらない悩みに変わったりすることもある。
そんな風に思える作品でした。
萩野 亮(映画批評・本屋ロカンタン店主)
夜、大事そうに抱えられた赤いアルバム、
つやつやした藤色のスカート、少女の黒く長い髪。
あらゆる画面に、撫ぜるようなたしかな手ざわりがある。
女はそれらの色に手と指でふれ、
ふれることでふれられてゆく。
触覚によってめくられる、夏の夜の寓話。